新機能搭載! 合格可能性シミュレーター
「神奈川県・高校受験のこころえ−合格可能性シミュレーター」は、神奈川県下で高校受験を目指す受験生と保護者の方向けに、本サイトの管理人が企画・開発をしたPHPで起動するWEBプログラムです。
偏差値と内申点(A値)を入力して、志望校を選ぶと、合格する可能性が何パーセントであるか表示される機能を実装しています。
また、各高校で定めた比率(内申:入試⇒6:4,5:5,4:6のいずれか)に対応ししていますのでより実際に即した合格可能性判定を算出できます。
志望する高校が絞れていない受験生と保護者の方には、志望校を選択する一助として、また、すでに志望校を決定した方には、併願校選定の参考にしてください。
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「平等」から「競争」へ
■現場では…独自の問題で高い学力見極め
「合否のカギは選択肢問題で取りこぼしをなくし、記述力をアップすることです」
1日、東京都杉並区の都立西高校。視聴覚ホールに中3生や保護者約300人が集まり、教員の話に聴きました。ここ数年、一部の都立高で開催されるようになった「自校問題解説会」です。
公立高の入試といえば、どこを受けるにしても、全県共通の問題を解くというのが決まったスタイルでした。
東京都教育委員会がこれをやめたのは01年入試でしいた。各校の独自出題を認め、まず日比谷高が国語、数学、英語の3教科で導入。国立、戸山、八王子東など12の進学校が後を追いました。
「『勉強が忙しい日本の中学生は学校生活を楽しんでいるのか』という米国の中学生の問いかけに、自分の考えを30〜40語の英文で書きなさい」「『敵の計略をカンパ』のカンパを漢字で」。独自入試の出題例です。
都教委が用意する一般問題の長文英語の単語数は1千語前後ですが、独自入試では1・5〜2倍程度に増えます。中学の学習内容を踏み出してはいないが、かなりの理解力、応用力が問われます。「独自入試対策」を掲げる学習塾も増えています。
独自入試の高校の目的は「高い学力をもつ生徒の選抜」です。一般の共通問題だと、多くの受験生が高得点で固まる。ケアレスミスが合否の分かれ目になりがちで、高いレベルの学力差がわかりにくい――という考えがあります。
神奈川県では「学力向上進学重点校」に指定される横浜翠嵐、湘南など10校が独自入試を実施。群馬、広島、沖縄も共通試験に独自問題の追加を認めています。長崎は難易度の異なる2種類の共通問題を用意し、各校に選ばせています。
■背景には…「振り分け制」が私立流出招く
都立高の制度改変の背景には、「平等」を強調した教育への後悔があり、都教委の内部には、かつての入試制度によって私学に人気を奪われた、という思いが強いのです。
各校間の「序列感」は大幅に薄まりました。しかし一方で、高い学力レベルの集団が競い合い、学力を伸ばし合う機会も減り、都市部では、経済的なゆとりがある家庭の受験生が、どんどん私立へ流れていきました。
教育情報会社の大学通信によると、58年時点では、東大合格者数の上位20位に公立高が15校入り、そのうち、都立は9校。
それが、今春には岡崎(愛知)、県浦和(埼玉)、宇都宮(栃木)の3校にまで減って、都立は一つも入っていません。
■問題点は…学校の序列化加速する恐れ
99年に総合選抜をやめた岡山県では、大きな変化がありました。
旧制中学から続いている県立岡山朝日高(岡山市)は97年に東大と京大の合格者数が合わせて4人だったのが、単独選抜になって増え、今年は36人になりました。総合選抜でちらばっていた中学校の成績上位層が集中しているとみられています。
比較的安い学費で高い進学状況を提供する――。こんな公立高校の「復権」は、受験生と保護者に選択肢を増やしているように見える。
しかし、そこに危うさを見る向きもあります。
学力に長じた生徒が特定の高校に偏れば、その他の学校の進学実績は伸び悩みます。少子化によってかねて高校の統廃合は進んでおり、高校入試制度の研究を長年続けている聖学院大学の小川洋教授(教育学)は「学校間の序列があらわになれば、『生徒が集められない学校』はいっそう苦しい状況に追い込まれかねない」と危ぶみます。
「格差」の問題も頭をもたげています。「限られた一部の学校を目指す受験競争が激しくなれば、子どもの教育にどれだけお金がかけられるか、保護者の社会的・経済的な格差が進学先に響いてくる」「そうした『勝者』だけに、恵まれた環境を与えてしまうことになる」 「平等」と「競争」の間を揺れ動く公教育は、まだ確たる答えを示せないでいるようです。
[2008年11月10日]
